外海の石積集落景観 |
外海地区は急峻な地形であり、開墾した際に数多く出土した結晶片岩という変成岩がつくりだす特有の石積み風景が特徴です。田畑や宅地の石垣、水路や護岸の石積みのほか、住まいや墓石など生活に密着する多種多様な石積みが地域の人々によって築かれてきました。石積みは、結晶片岩の赤土と藁すさを練り込んで築いた伝統的な石壁である「ネリベイ」(写真:左下)のほか、明治期にはド・ロ神父によって、藁すさに代わり赤土に石灰を混ぜる練積みの石垣である「ド・ロ壁」(写真:右下)が導入され、現在もこうした石積み構造物を数多く見ることができます。特に出津地区の重要文化的景観「長崎市外海の石積集落景観」に選定されています。 |